tiddlywiki5との出会い

 

背景

仕事するにあたって、実に様々な情報が氾濫している。この場合は「こっちをみて」、あの場合は「あっちをみて」、それでもなければ「こっちをみる」など。。

記憶力抜群なら一発で覚えられるかもしれないが、大体は「あれどこだったかな?たしか…」という感じで「調査」からスタートする。テキストメモだったり、リンク集をエクセルで作ったり。程度の差はあれこのメモを使っても「調査時間」必ず発生する。この「情報を探す」間に、本来やりたかったことを忘れたりなんてこともありイライラすることが多かった気がする・・・

この「調査」に多くの時間を割いていることに気づいてからは、「情報整理」の方法についていろいろ考えるようになった。大まかな情報整理の考え方は2種類あって、それぞれ実際に検討実施してみた結果は以下の通り。

 1.教科書のように情報を整理

これは真っ先に思いついたのでexcelをベースにした資料を作成。表紙を作って、トピックごとにシートを作っていく感じ。意外と手軽で情報整理には十分だと思ってたが、それは最初のうちだけ…。

しばらくたって情報量が肥大化していくにつれて、結局どこに何が書いてあるのかわからなくなり、結局キーワードを「ブック全体検索」する頻度が多くなった。また、新規トピックを記載しようと思い立っても、分類方法に迷うことになった。そんなこんなで、最終的には統率の取れていない資料に…。更新することも億劫になってしまった。

 2.情報を整理せずとにかく検索ヒットさせる

「1.」の失敗後、実施してみた方法。Googleのように全文検索エンジンを自PCに構築して探したい資料をヒットさせるイメージ。2010年ころの昔話になるが、「GoogleDesktop」はとても重宝していた。しかし、今はサポート終了してしまい断念。

それから時は流れて…Windows10。当時WinXPの検索機能から大幅に進化し結構使えるようになっているが、個人的にはしっくりこない。なんというかやっぱりGoogle検索のようなインターフェースをイメージしているからだろう。

 結局…

その後いろいろあって、今現在私が使っているは「探三郎」という全部検索ソフト。インストール不要なのでとても手軽なうえ、Google検索チックなインターフェースも満足。情報の最新化も定期的に実施も可能でフリーソフト。まさに完璧。このようにして私はろくに情報整理せず自分だけが満足した日々を過ごしていた。

 

WIKIベースの情報整理方法に転換

月日は経ち、チームリーダーという立場になってからはチームのために「情報整理」して「共有」するという点について、満足のいく仕組みを考える必要が出てきた。ポイントは「情報を共有する」「情報が最新化される」の2点。調べるとWIKIというシステムがまさにうってつけだという結論に至った。

 WIKIを使いたいよ、でも制約が…サーバを立てる?そんなこと出来ない…

現場PCに色々なツールを入れることすら敷居が高いのに、WIKI用のサーバを立てさせてくれなんて言えない…。まぁ利用人数も大規模だったらそうすべきだが、今は数名のチームメンバ間で十分。じゃぁどうればよいのか悩んだ末ににたどり着いたのが「TiddlyWiki」。

 その特徴は何といっても

たった1つのhtmlファイルがWIKIシステムそのもの。共有フォルダにポンと置けばすぐに使えるという手軽さよ。もうこれに限る。

最初は度肝を抜かれたこのTiddlyWikiI。TiddlyWiki自体は、Tidderと呼ばれる「記事」を無数にリンクさせて1つの情報体系を構築するという仕組み。内部的にはJavaScriptでゴリゴリと動的なページを作成しているイメージだ。一番したにソースリンクしているので本家のHPを実際に見てみるとよいと思う。その他「TiddlyWiki」でググれば日本語の紹介サイトも多数あるのでぜひ参考に。個人的にはこの自分でWikiを作る感じがとても楽しい。この「楽しみながら」情報整理できるという点もお気に入りのポイント。

 ただし致命的な欠点が①

「保存できない」。え?って感じ。じゃぁ使えないじゃん。なんでもブラウザ側のセキュリティ対策が進み、htmlファイルが自分自身を上書き保存できなくなってしまったらしい。TiddlyWikiのホームページには、回避策などもいくつか用意されているので自分にマッチした方法で使えればよい。

ちなみに私は拡張子を「hta」にするだけの方法。一番楽だ。ってか、htaアプリケーションとして動かせばよいってのは、これはこれでセキュリティ大丈夫なのか?って感じはするが…。htaアプリケーションについては調べてみるといろいろ興味深い仕組み。今時点ではかなり古い仕組みのようだけど、とっても便利な機能だと思う。

 ただし致命的な欠点が②

複数人で同時更新できない。そりゃぁ、そこまでするならサーバ立てるしかないでしょ~と思うし、自分の場合は小規模運用、NASなどの共有フォルダにポンとおいて使える手軽さのほうが重要。排他制御がないので、更新する際は「更新するよ~」って声かける原始的な方法で運用中(仮に同時更新した場合は「あと勝ち」)。

規模も大きくなり、同時に複数人が更新するようになってくるとサーバを立てないと排他制御・同時更新などの制御は出来ない。そうなってきたら素直にサーバを立てようと思う。

 

ソース

本家

 https://tiddlywiki.com/

kokke33's カスタマイズ版

 本家のTiddlyWikiを参考に自分が使いやすいようカスタマイズしたTiddlyWiki。3ペイン化や、Tidderのタブ化など(自分が)使いやすいように工夫した。

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kokke33's tiddlywiki

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